ブルックリンの片隅で -セクシャルに葛藤する19歳のリアル-

2017年アメリカの映画です。原題はBEACH RATS。2020/06現在、Netflixで視聴可能です。

監督はエリザ・ヒットマン、女性の監督です。2017年のサンダンス映画祭で監督賞を獲得。LGBTQ+とアメリカの若者をテーマに、悪友と大麻を吸い、彼女を作りながらゲイのビデオチャットで夜遊びし、自分の性に混乱している19歳を描いています。

全体的に演出がおしゃれで雰囲気で言葉では説明しないから察してねという感じ。テーマも重く、音楽も最低限でリアルな分、見る人の解釈に委ねられているという映画です。

2017年のアメリカ映画。LGBTQのQをテーマにした映画です。

大麻や暴力表現があり、全体的に重苦しい、最後にスカッとする映画ではないです。その分19歳のリアルが描かれている気がします。主人公の綺麗な身体と儚げな瞳がキレイな映画でした。

映画名ブルックリンの片隅で(原題: Beach Rats)
製作年2017根
監督エリザ・ヒットマン
おすすめ度★★★★☆

LGBTQのQuestioning

舞台はブルックリン。主人公は彼女を作り、ノンケの男友達3人とつるんでいます。意外と積極的に彼女に好意を伝えたりもしています。しかし、同時にゲイ向けビデオチャットで男と会ってセックスもしています。映画を見ている我々も実際に彼のセクシャリティがゲイなのかバイなのかは分からないです。彼自身も「自分はゲイだとは思わない」と否定的には言っていますが性自認がわからずに混乱しているように見えます。

一番彼に近いと思ったカテゴリはLGBTQのQuestioningかなと思いました。(ただカテゴリに確信が持てない悩みがこの映画のポイントなので、あくまで見ている人の観点ということです)

主人公も自分のセクシャリティに混乱している。ここがこの映画のポイントでリアルなところだなと思いました。

なぜ写真を削除するのか?

ネタバレです:ストーリーの起承転結が薄いこの映画ですが、主人公が自分の自撮り写真を撮影するシーンと削除するシーンがあります。冒頭シーンがそれで、主人公は自分の上裸の写真を撮影して確認しています。ダンベルを持つシーンもあるので筋肉のある男らしい体になりたい、自分が男として魅力的に写っているかどうかを気にしています。

また途中でミディアムだった髪をバッサリ切って短髪にして友人とスポーツするシーンがあります。これも自分の性自認を周りのノンケの友人と同じ男性側に寄せたいという気持ちが現れているような気がします。

映画の後半でこれらの写真を全て削除するシーンがあります。これは何を意味してるのでしょうか?これは読み解くことができなかったのですが、自分の起こしてしまった事件と自撮り写真に象徴される自分の男性性への志向への恐怖を感じたのかも知れません。

ただそれを否定しても自分がどこに向かうか分からないことがエンディングの華やかな中での迷子になったような主人公を表しているような気がしました。

カメラワークがおしゃれ

曖昧なままがゆえに周りの人を傷つけてしまう苦悩。自分のセクシャリティを認めたくない若者の心の葛藤が答えがないままにカメラに写っています。

映画中でカメラワークが主人公の目線を追っている場面がいくつもあります。友達と男女カップを見るんだけど、少しずつ男の方にカメラが寄っているとか。こういうときストレートだと女性側をみるんだろうなとか。
あとちょっとした肌の接触を強調するようなカメラも、主人公の心の動きを表してるようです。

主人公のハリス・ディキンソンくん

音楽もセリフも少なくミニマルな作りをしていますが、主人公のハリス・ディキンソンくんの端正な顔とほどよく筋肉のある身体は見ていてキレイだなと思います。

表情も助けを求めているような混乱しているような瞳が印象的でした。特に後半の事件の直後のシーンは表情だけで心の混乱を表していました。

バランスの取れたキレイな体の彼を見るだけでも楽しめるかも!

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